【結城紬の里訪問レポート】破「職人の想い編」
【なんとしても真面目に続けます♪ 結城の里訪問レポート 】破
先日の湯通しの職人さんが強くおっしゃっていたこと…
「結城は絶対に機械に通さないでほしい!」
それはなぜか??
結城紬は糊(のり)がついています。
湯通しはこの糊を取り、結城本来の風合いを出す工程です。
糊は小麦粉と水を混ぜたものを使います。
しかし、この糊を全部とってしまうと、
結城の特徴である人間の唾で紡いだ糸がほどけすぎてしまいます。
そのため、表面に浮いた糊だけをとることにより、
結城の風合いをだしつつ、糸をほどよく固定できます。
この微妙な加減を手作業で出せるのです。
結城紬の湯通しの方法は
まず46℃ぐらいのお湯に一晩つけこみます。
そして樽の中で、押し出すようにして、表面の糊を落とします。
表面の糊だけ取ることにより、
表面が毛羽立った結城本来の風合いが生まれます。
湯通しした結城紬は屋外で干します。
その際に、伸子(しんし)を使って、反物の幅を均等にそろえます。
1反につき、大体340~350本の伸子を使います。
時に、反幅が短いところは、長い伸子を使って
同じ反幅になるように伸ばします。
この調整は長年の勘と人間の手仕事の為せる技です。
結城紬の湯通しに時間がかかるのは、
天候をみながら、手作業でするためです。
季節問わず、寒い日も暑い日も屋外で作業されます。
手作業のため、1日15反ぐらいしかできません。
この工程を機械にかけてしまうと、
せっかくの結城がツルツルした風合いになりがちだそうです。
また機械だと反物がつれてしまう(生地がひきつった状態)場合もあり、
そうなってしまうと、仕立てのときに生地にハサミで切り込みをいれてしまうそうです。
そういう生地を再び湯通しして干すと、切り込みの部分から裂けてしまうことも…!
湯通しをすることで、いつまでも楽しめる結城紬なのに…。
このような工程は
実際に作業をしている職人でしか知りえないことです。
えどこまちでは、そういった部分も
お客様にお伝えしていきたいと思っております。
さらに職人はおっしゃいました。
「ガードはかけないでほしい」
結城紬には表面が毛羽立つことにより、
生地に元々撥水性があります。
なので、撥水・防水のガード加工をしてしまうと
着物の糸が窒息して、死んでしまうとのことです。
せっかくの結城紬を、結城本来の風合いでお楽しみいただきたいと
職人さんのお話を伺い痛感したのでした。
【真面目に続く】
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「結城は絶対に機械に通さないでほしい!」
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結城の特徴である人間の唾で紡いだ糸がほどけすぎてしまいます。
そのため、表面に浮いた糊だけをとることにより、
結城の風合いをだしつつ、糸をほどよく固定できます。
この微妙な加減を手作業で出せるのです。
結城紬の湯通しの方法は
まず46℃ぐらいのお湯に一晩つけこみます。
そして樽の中で、押し出すようにして、表面の糊を落とします。
表面の糊だけ取ることにより、
表面が毛羽立った結城本来の風合いが生まれます。
湯通しした結城紬は屋外で干します。
その際に、伸子(しんし)を使って、反物の幅を均等にそろえます。
1反につき、大体340~350本の伸子を使います。
時に、反幅が短いところは、長い伸子を使って
同じ反幅になるように伸ばします。
この調整は長年の勘と人間の手仕事の為せる技です。
結城紬の湯通しに時間がかかるのは、
天候をみながら、手作業でするためです。
季節問わず、寒い日も暑い日も屋外で作業されます。
手作業のため、1日15反ぐらいしかできません。
この工程を機械にかけてしまうと、
せっかくの結城がツルツルした風合いになりがちだそうです。
また機械だと反物がつれてしまう(生地がひきつった状態)場合もあり、
そうなってしまうと、仕立てのときに生地にハサミで切り込みをいれてしまうそうです。
そういう生地を再び湯通しして干すと、切り込みの部分から裂けてしまうことも…!
湯通しをすることで、いつまでも楽しめる結城紬なのに…。
このような工程は
実際に作業をしている職人でしか知りえないことです。
えどこまちでは、そういった部分も
お客様にお伝えしていきたいと思っております。
さらに職人はおっしゃいました。
「ガードはかけないでほしい」
結城紬には表面が毛羽立つことにより、
生地に元々撥水性があります。
なので、撥水・防水のガード加工をしてしまうと
着物の糸が窒息して、死んでしまうとのことです。
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テーマ : 着物・和風小物
ジャンル : ファッション・ブランド